沼津に行ってきました 2日目 その1 『仕事より忙しいぞ、コレ』
前回の内容はコチラ!
・ライバーの朝は早い
沼津2日目の朝を迎えた。
基本、朝の弱い私を横目に友人はすでに起きており、私の覚醒を待っているようであった。時刻は7時くらいであっただろうか。眠気とともに昨日、就寝前に今日の朝の予定を思い出す。
『明日は沼津をめぐり、まち歩き缶バッチを集めるよ』と。
そう思うと不思議なもので眠気というものはどこかに行ってしまう。友人の手前、寝ぼけている恥ずかしい姿を見られたくないというのが主な理由な気もするが、何であれ眠気は眠れる森へといったんお帰り願った。
最低限の身だしなみを整えホテルの朝食…の前に散歩がてら駅周囲の缶バッチを回収しに行くとのこと。缶バッチ巡りが初心者な私からしたら、AM7時からそんなに手に入るものなのかと思っていたが、その考えはすぐに改めることになる。
・ココチホテル
・桃中軒
・沼津リバーサイドホテル
で缶バッチが買えた。
なんならココチホテルは夜間でも購入できるとのこと。
思えば、昨日のホテルへ戻る前に、ダイワロイネットホテル沼津でも缶バッチを買えたことを思い出した。朝から晩まで、この町は缶バッチを巡ることができるのだ。
リバーサイドホテルでは、缶バッチを回収しつつ、善子が名誉市民になったとの記事などを鑑賞。さらにはAqours仕様の婚姻届けもあるとのことで友人に冗談めかしく「結婚でもするか」といったが、軽くスルーされたのが印象的で覚えている。こうした冗談にもムードが必要なのだと痛感した。
ホテルへ戻る道すがら駅内の売店で、沼津らしいものも購入。
主にぬまっちゃと、のっぽである。
個人的にのっぽの新しいプリン味は当たりだった。
この時一緒に買ったはずのバリバリ勝男くんが家の中で現在も行方不明になっているのでそろそろ出てきてほしいが、それはまた別の話。
話が彼方にそれてしまう前に、話を戻そう。
そうこうして1時間ほど駅周囲を散策し終えて、いったんホテルへと戻る。
この時点でまだ8時台というから驚きだ。
昨夜は0時まで散策し、その後ライブ鑑賞。
今朝は7時から散策ときた。
確かに、普段なかなか来れない土地であり切望していた沼津であるためスケジュールが過密になるのは仕方ないが、正直思っていた以上に大変な旅行になるのではないかというのをこの時点で改めて思った。
おい、仕事より忙しいぞ、コレ。
ただ不思議なもので、そんなスケジュールでも体は疲れで悲鳴を上げることなく、むしろ過酷であればあるほど楽しくなってくるから面白い。旅の熱気に充てられて一種のトランス状態のようなものだろうか。
まさに、スーパースター!2話で可可の言った「だんだん気持ちよくなってきましたー」といった様子であった。
ホテルの朝食を終え、チェックアウト。
車を走らせ内浦の方へと向かう。
・Let's まちあるき(車)
今更ではあるが、今回の旅において缶バッチとともにまちあるきスタンプも同時に押している。以前は、スタンプ帳をもって沼津へ行くも綺麗な新品・未開封で地元に持って帰ってくるという何とも恥ずかしいことをしていたのだが、今回の旅行では順調に汚れていっている。
この歳でスタンプラリー的なものはどうなのかと以前は思っていたのだが、やってみるとこれが思いのほか楽しい。1ページずつ確実に埋まっていくという達成感と、ページのしたのmemo欄がこの旅の事を後になって思い返させてくれるのだ。
自己顕示欲に取りつかれている私だが、このスタンプ帳は友人と自分だけの思い出なのだと思うとなんでもかんでもネットに上げるのは違うなと思い返すことになった。
そんなこんなで、車内で恐ろしいくらいに似ていないすわわのモノマネを披露している内にあっという間に沼津芹沢光治良記念館へと辿り着いた。
今回の旅では後ろが支えすぎていたためにのんびりと館内を見ることはなかったが、博物館らしい静かで落ち着いた雰囲気があった。スタンプと缶バッチを回収するといそいそと建物を後にする。その際に、サンシャイン作中のキャラクターの名前の由来めいたことの考察を記した紙を発見する。
思わず手に取り見入ってしまった。
そうした考察があることも一つ面白いと思ったのだが、それ以上にそうした考察を公式が用意したわけでなく町が自らやっていることに驚いた。このように地元民も一緒になって作品を盛り上げている思いが伝わってきたのだ。これは個人的にすごいことではないかと考える。本当にラブライブ!サンシャイン!が町おこしに使われているのだと現地に来て強く思ったのだ。
こうした思いを友人と話しながら、次の目的地である御用邸公園へと向かう。なぜかナビでの案内は御用邸公園のトイレしか案内先がなかったことが、この時はたまらなく面白く道中ずっと笑っていたことを覚えている。
公園に到着後はすぐさま売店へ。
残念ながらここでは残りが1つしかなかったためどちらかが購入できないということになったのだが、御用邸公園のイラストがダイヤさんであることから友人が譲ってくれた。このときは本当にうれしかった。ありがとう。この御用邸公園のイラストはホントかわいいのだ。
2人が購入できなかった無念さもスタンプを押す力に込めて、こちらも後にする。売店に向かうまでに見た感じでは穏やかそうであったので、いつかここもゆっくり見てみたいと思う。正直いまでもここが何なのかはわからない。金沢の兼六園的なものなのだろうか。
公園を出てからは、ひたすら車を南に走らせ
・増米
・漁港組合
の2ヶ所の缶バッチを回収。
この増米のお店の人が人柄もよく、缶バッチを買いに来たら「ちょっと待ってて」といい、外のまちあるきスタンプを小さい紙袋に押したかと思ったら、その中にオマケといい、飴をいくつか入れてくださった。こうした気配りがホント嬉しい。
こうしたちょっとしたことが旅先で起こると、とても印象強く思うし、自分がいままで経験できていなかった沼津民の人柄の良さを改めて実感することになった。
ここから見える景色もいい。
漁港組合の方も朝市があるということで時間ギリギリに行ったが、お店にはだれもおらず、とりあえずスタンプだけ押して待つことに。
こうした場にもスタンプがあることに慣れ始めてしまっている自分がどこか面白かった。順調に染まってきているのである。
そうこうしていると、店の人が戻ってくる。
朝市をしていたスペースの道を挟んで真向かいにある松月さんにお菓子を買いに行っていたようであった。
こんな沼津市民の日常を垣間見たことで、千歌ちゃんたちもこんな風に"普通"に買い物に行っているのかなと思うと、なんだかだんだんと店先のおじさんも美少女に見えてくるから恐ろしい。おそらく浦女卒だろう。
この時点で時計の針は13時近くを指していたと思う。
今後の予定をリアルタイムで変更し、もっとも効率よくかつ最大に沼津を楽しもうとする2人はさながらFBIといっても過言ではない。
協議の結果、次の目的地は淡島へ向かうこととなった。
・さぁ、はじまりの場所へ
来た道を少しだけ戻り淡島へ渡る船着き場に到着。
車から降りると、そこにはすでに小原鞠莉さんの『 New winding road』がBGMとして流れてる。おいおい嘘だろう、ここまでAqoursは地元に根付いちゃってるのかと思った。いや、個人的には嬉しいのだが、なんというか淡島は沼津の観光名所であってもっとこうこんなにもオタク寄りにならなくてもいいのではないかなとも少し感じるところがあった。
チケット購入エリアにも松浦果南をはじめとしたAqoursの面々がお待ちかねだ。
何も知らずにここに来たら、間違えてしまったのかとも感じかねないなと思ったが、沼津2日目の私からしたら、これらはある意味見慣れた光景になってしまっていた。
チケットを買い船着場で連絡船を待つ。
10分ほど腰を下ろしていると、それは目に飛び込んできた。
Aqoursのみんなが描かれた船。
今回の沼津旅行の発端となった連絡船が私の目の前にやって来たのだった…。
つづく
朝、仲見世商店街を回った時にとった写真たち