生からあげ専門店

アラサーが趣味のお話しとかをします。基本ラブライブの話しかしません。夜勤の時に更新する時が多いので、基本不定期更新です。たまのお時間潰しに使っていただけたら幸いです。

沼津に行ってきました 1日目『オタクは誰しも心に優木せつ奈がいる』

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・プロローグ

 10月某日。事の発端は、沼津の淡島を行き来する連絡船が差し押さえられたというニュースを聞き、友人が淡島マリンパークに行けなくなる前に行こう!と切り出したことが始まりだった。

 

度重なる、緊急事態宣言とその延長により外出を自粛する生活が長く続いていたこともあり、魔が差した。

 

県外に出ることに抵抗もあるし、金銭的な余裕もあまりない。

それでも沼津に行きたいという思いが勝ったのだろ。

 

2つ返事で「いいね、行こう」と返し、その1時間後には車に取り付けるのを渋っていた、ETCを近くの車屋に行き取り付けの依頼をしていた。

 

宿泊する宿についても思っていた以上にサクサクと決まり

気づけば2日後に沼津へと旅立つことが決定。

 

 

県外へ行くという不安と、沼津へ行けるという興奮がぐるぐると渦巻く、マックフルーリーを目の前にした時のようなわくわく感が体中を支配していた。

 

旅行前日、24時間後には沼津にいるのだろ思うと眠れなかった。

 

あの時は、まさに遠足前日の小学生の頃に戻っていたと思う。

 

車に荷物を詰め込み、同行する友人の仕事終わりを待ったのちに合流。

かくして、沼津2泊3日旅の幕が上がったのだった。

 

 

・ようこそ、NU・MA・ZUランドへ

13:00

地元を離れる。最寄りのインターから高速へ侵入し、浮ついた心とほんの少しばかりの自制心を胸に秘めてハンドルを握る。

 

ナビでは、沼津まで4時間程度と出ているがおそらくはそんなにうまくいかないだろう。

 

とりあえず、5時間くらいで到着したいねと友人と共に話しながら車を走らせた。30分ほど走ったのちにお互いに昼食がまだだったのでパーキングエリアで軽めの昼食を済ませる。

 

沼津を目指す車の中はお互いにもうワクワクが高まりすぎていて変な空気だったと思う。とりあえず、ラブライブの曲をかけながら、ラブライブの話をする。あぁ、いまオタクやってんなぁと今思い返せば思っていたのだろうが、当時の自分にはそんなことすら考える余裕がないくらいに浮かれていた。

 

道中で何回か過去に沼津に一人で遊びに行った際にそんなにいい思い出がなかった話をしたのは覚えている。

 

友人には過去にも何度か話していたのだが、いままでの私は沼津に行っても特別どこかに行くわけでもなく、あじやさんで飯を食い、丸勘さんで飯を食い、ヤバ珈琲で飯を食いと何かしら食ってばっかりで、空き時間が多かった。そんで時間が空けば、沼津港近くの公園にいる猫にパンをちぎって渡しているという、沼津まで来てそんなことしなくてもいいだろと言いたくなるくらいの時間の過ごし方をしていた。

 

その話を友人にしたところ「だったら沼津を楽しいところだと思わせてやる」と過去に言ってもらえており、一緒に行くのを切望するもしばらく時間などの都合が合わずに行けず、今回がやっとということだったので浮かれてしまうのも仕方ないだろう。

 

話を戻して、車が沼津に近づくにつれ日も落ち始めあたりが暗くなってくる。ずっと県内にいた自分たちにとって、普段と違う夕陽を車内から眺めるだけでも格別に楽しかった。

 

17:30

静岡県に入る。

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この静岡に入るという事実が、本当に沼津に向かっているのだということを目の当たりにさせてくれた。浜松のパーキングで休憩をしたのちに車をさらにさらに走らせる。

 

高速の看板に新静岡や富士という言葉が入るたびに車内はキャッキャと盛り上がった。

 

そして待望の沼津が見えるともう興奮は最高潮。

ついに来た。いや、帰ってきた。

 

地元を離れて約5時間ほど。

心の地元である沼津に来たのだ。

 

そうなるとハンドルを握る手に力も入るし、アクセルも深く踏み込んでしまう。

 

あたりは陽も落ち、富士山が見えるはずのところでも見えないがそんなことは気にならない。一刻も早く”地元”に帰りたかったのだ。

 

 

・CYaRon!でいい?

 19時ごろ、沼津港に到着。

車を降り開口一番に出た言葉は、長旅の疲れからくる文句や憧れの土地についた喜びを悟られぬようなクールな言葉ではなく、「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」という獣の咆哮であった。

 

この気持ちを、あえて言葉にするなら「トキメキ」以外はないだろう。

溢れんばかりのトキメキを胸に秘め、まずは第一の目的地となる千本一さんを目指す。

 

沼津港を歩きながら、本当に来たのだという実感が次第に沸き上がり、某サラリーマンさながらに「テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ…」という言葉がこぼれてくる。

 

端からみたら、沼津にきてテンションの上がっているオタクだが、内から見た自分はもう大好きがあふれて止まらない、優木せつ奈そのものだった。

 

千本一さんに到着すると、いきなりの黒澤ルビィのバースデーパネルが目に入る。

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飲食店の入り口にデカデカと黒澤ルビィがいるという現実に、興奮する一方で少し気圧されてしまった。オタクとして楽しみに来たのに、オタクというのがバレたくないから心を抑え込もうという二律背反にさらされた。

 

 

 

 

が、久しぶりの沼津。楽しまなくては友人にも失礼だろうと思ったら、自然とそういうのは気にならなくなっていった。やはり心から楽しんでこそだろう。

 

気を取り直し、店内で食事をしている人を見るとAqoursのフィギュアと一緒に食事をとっている人が目に入る。やはり聖地、推しと食事をするのはなんてことないのだろう。

 

驚きながらも、自分の食事を注文。

私はダイヤ丼、友人はAqoursちらし、その他もろもろを頼んだ。

 

注文を終えて、一息つこうとしていた矢先、店員が去り際に友人に向かいこう言った。

 

「CYaRon!でいい?」と。

 

耳を疑った。その数分後、今度は目を疑うことになる。

店員が料理より先にCYaRon!のメンバーのフィギュアを持ってきたのだ。

 

なるほど、他のテーブルにいた娘たちもこうしてやって来たのだろう。

気づけば、友人と二人で座っていたテーブルは、CYaRon!を交えて5人となった。

 

これが沼津。こちらから歩み寄らなくても向こうからAqoursがやって来るのかと驚いた。

 

「こちらの方はダイヤさん?」

 

そんな風に声をかけられたと思う。

 

「はい、おねがいします」

 

このやり取りがこの町では正解なのだろう。

 

すでに賑やかな食卓にさらにダイヤさんを招待した。

 

数分後、テーブルにはAZALEAの3人がいた。

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結果として、この店では友人、CYaRon!、AZALEA、そして心の中のせつ菜と総勢9名が一緒に食事をとることとなった。すごい、すごいよ沼津。1店舗目から私は盛大な歓迎を受けたのであった。

 

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当然、お食事の味も抜群だった。

一緒に潮かつおも頂いたのだが、完全にお酒のアテであったので、ドライバーである私は悔しい思いをしたことくらいが心残りであろう。

 

食事を終えて、宿泊するホテルへ移動。

少し休んでから今度は町の散策に赴く。

 

駅北口にある3rd Planetに到着。ここでしばらくゲーセンでラブライブ!グッズを漁る。戦利品は、巨大な彼方ちゃんの寝そべりとまんまるの寝そべり。あと、ダイヤさんのぬいぐるみだった。

 

 

ここの店員さんが本当に優しくて素敵だった。

話した内容までは覚えていないが、人柄もよく話していて楽しかった。前述したように、沼津で人と話して楽しいと感じたことがなかったため、この時点ですでに今までの旅とは違うと感じるとともに、沼津がいい所だなぁ、とも感じるようになっていた。

 

結局、閉店時間ぎりぎりまで遊び、話し、遊んだ。

店を後にすると、そこから駅周囲のまちあるき缶バッチ散策が始まる。

 

沼津へ向かう車の中で、「今日の予定は0時まである」と言っていただけはある。オタクでありAqoursが好きだからこそ作れるプランだと痛感した。3店舗ほどお店を回りやっとホテルへ帰宅。

 

疲れたし、明日もあるからじゃあ寝るか。

 

とは、ならない。この後、NHKにLiella!が映るからそれを見て、寝落ちするまで過去のAqoursのライブ映像を見ていた。

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文字通り、朝から晩までずっとラブライブ!尽くしであったのだ。

 

 

 

これがまだ1日目。

 

今回は2泊を予定しているので、まだ2日もあるのだ。

 

胸の内にあるトキメキを肴にホテルで地ビールを飲みながら、そう考えていると目映ったのは再生を終えて暗くなったテレビの画面と寝落ちした友人の姿だった。

 

夢だけど夢じゃない。

私は、狂喜の旅行は始まったばかりだと思うとニヤリと微笑み、

眠れる森へとすやぴした。

 

 

1日目終了。

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